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あまりのリアルさにむせたボトムズたちの戦い

ボトムズ 現実離れした、いわゆるスーパーロボットのアニメも人気ですが、『ガンダム』などの作品にて確立したリアルロボットを題材にした作品も、アラフィフにとっては感慨深い存在でしょう。ミリタリー要素が強いその姿には、男のロマンが詰まっていました。

そうしたリアル志向が強いロボットアニメとして名高いのが、『装甲騎兵ボトムズ』です。その造形もそうですが、シビアすぎる設定やハードボイルドな世界観も合わさって、まさに大人の男向けアニメともいえるでしょう。

ロボットは単なる道具!?ボトムズに出てくる兵器たち

この作品のロボットはAT(アーマードトルーパー)と呼ばれ、サイズ的にはかなり小さく、パワードスーツと表現する人も多数います。そして、この作品でのロボットは特別な存在ではなく、あくまで『単なる道具の一つ』として徹底されているのが印象的です。

例えば主人公が扱うことも多かった『スコープドッグ』は、オープニングなどにも出てくるほどプッシュされていたのにも関わらず、量産機であるため敵も味方も多数使用してきました。主人公が乗るロボットは特別機というのが当たり前だったことを考えると、これは異例ともいえる設定でしたね。

この量産機を主人公はカスタムしながら使いつつも、もう使えなくなったらさっさと乗り捨てるなど、愛着なんてこれっぽっちも考えさせないほどの扱いしかしていませんでした。これは現実に起きた戦争の、シビアな一面を表現していたといえましょう。

戦いもスリリング!いつ死ぬか分からないシビアすぎる設定と戦場

また、ATは『攻撃を受けるとすぐに火を噴く』という弱点があるため、ちょっとの被弾でも即死という極めてシビアな設定がありました。主人公が乗るATも例外ではなく、毎回戦闘ではハラハラしていたことでしょう。

さらに戦場では多くの敵味方が入り乱れて戦うように、主人公一人が圧倒的な活躍を見せるということは、ほとんどありません。これもロボットアニメでは珍しい設定で、主人公は確かに操縦も上手かったのですが、過酷な戦場で生き延びるために、地味な戦法をとったこともしばしばありました。

主人公も魅力的!戦うことに特化したキリコの生き様

そして主人公であるキリコのキャラクターというのも、『無口で兵士としては優秀だが無駄口を叩くことはほぼなかった』という、なかなか底が見えない人物といえるでしょう。

昔のロボットアニメの主人公には熱血漢や正義感が強い人物が多かったので、キリコは主人公というよりも一兵士と呼ぶほうがしっくりくるでしょう。そうした視点で描かれる物語というのは、ロボット物というよりも戦場物といえる、ハードボイルドすぎる設定でしたね。

ボトムズを見て大人の階段を上った人も多い

ロボットの設定、ハードボイルドな登場人物、シビアな世界観…どれも子供の目はひきにくかったかもしれませんが、アニメ離れをしそうな中高生などからすると、そのリアルさが大変好評でした。

実際、アラフィフでリアルタイム視聴をしていた人の中には、ボトムズのハードボイルドさに影響を受けて、大人の階段を上ったという人も多いのではないでしょうか?

ボトムズシリーズはバンダイチャンネルなどで今もネット配信されていますので、その独特なオープニングテーマのように、『むせる』ほどの硝煙の匂いが強いアニメを再視聴してみましょう。