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「キャプテン翼」がなければJリーグもなかった!?

キャプテン翼 「友情」「努力」「勝利」をテーマとした作品群で、1980年代から90年代にかけて黄金期を迎えたのが「週刊少年ジャンプ」です。しかし、冒頭にあげた3つのキーワードがありながら、意外と「スポーツもの」には弱いという特徴もあります。

確かに「キャプテン翼」「SLAM DUNK」といった、スポーツものの大ヒット作品も存在しています。しかし、歴代の掲載作品を見ていくと、スポーツものは常に1本か2本の大ヒット作品のみで、複数作品が同時に連載されることはまれでした。「大ヒットか大コケか」というのがジャンプのスポーツマンガの傾向であり、また主力となっていたのは常にバトルものやギャグマンガだったのです。

ライバル誌である「週刊少年マガジン」が、熱血スポコンマンガを得意としていることも関係しているかもしれません。週刊少年誌としては後発だったジャンプは、「巨人の星」などが大ヒットしているマガジンに対抗するために、ギャグ作品や男気溢れる熱血作品で勝負したのです。

少年サッカー人口を倍増させて大ブームに!

あまり数の多くない、「週刊少年ジャンプ」のスポコンマンガの中でも、最大級のヒットとなったのが「キャプテン翼」です。作品としてのヒットはもちろんのこと、当時の少年サッカー人口をほぼ倍増させるほどの影響を与えました。この時にサッカーを始めた少年たちが大人になったころに発足したのが、Jリーグです。つまり、「キャプテン翼」の影響がなければ、Jリーグやサッカー日本代表の躍進もなかったのかもしれないのです。

「キャプテン翼」はアニメ化もされ、これが海外でも放送されたことで、日本と同様に世界中で「翼にあこがれてサッカーを始めた」という少年たちを生み出しました。元フランス代表のジダン、元イタリア代表のトッティ、元ブラジル代表のロナウジーニョなど、「キャプテン翼」の影響を受けたと語る大スターは数多いです。

また2001年から開始された続編では、翼はスペインへと渡り世界的な強豪クラブ・バルセロナに入団しますが、これを受けて現実のバルセロナも「翼入団セレモニー」を実施し、公式に翼の入団を祝福。ライバルクラブであるレアル・マドリーの会長は「なぜうちに入れてくれなかった!」と発言したそうです。

友情=愛情? なぜかBLでも大ブームが発生

「キャプテン翼」が影響を与えたのは、サッカー少年だけではありません。意外なところでは、少年同士の恋愛を描くジャンル「やおい」「BL」が流行するきっかけともなっています。

なぜスポコンマンガがBLに影響を? これは、魅力的な少年たちが多数登場するということに加え、「女性は男同士の友情やライバル関係をうまく理解できず、恋愛感情があると想像したのでは」という説もあります。翼と岬くん、若林くんの友情や、日向くん、三杉くん、シュナイダーくんたちとのライバル関係を、恋愛関係に置き換えていったのです。

やおい、BL、少年愛というジャンルは「キャプテン翼」以前からありましたが、「キャプ翼」登場でBLファンやBL作家(二次創作)の数が大幅に増えたといいます。「キャプ翼BL同人誌」がきっかけで、のちにプロデビューした女性マンガ家も多いとか!