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『ど根性ガエル』に見た人間模様

ど根性ガエル トックリシャツ(タートルネックシャツ)に張り付いたカエル『ピョン吉』と、シャツの持ち主『ひろし』のドタバタ物語。昭和の下町を舞台に、温かい人間模様もあり日本のよき時代が伺えます。みんなに愛された『ど根性ガエル』の魅力に迫ります!

「平面ガエル」って?

主人公『ひろし』が原っぱで、小さな石につまずき倒れてしまいます。そのとき偶然居合わせたカエルの『ピョン吉』は下敷きになってしました。そして、何故かシャツに張り付いてしまい「平面ガエル」となるのです。

当然、このアニメができるまで「平面ガエル」なんて言葉はありません。オープニングテーマの中でも「この世で一匹」と歌っています。そして、それ以前までは「ケロケロ」鳴いていた『ピョン吉』はシャツに張り付いたとたん、人間の言葉が話せるようになるので驚きです!

そして、このトックリシャツが『ひろし』の一張羅だったために、『ピョン吉』は『ひろし』と一緒に生活していくことになります。『ど根性ガエル』は「つぶされても、ど根性で生きていく」というところから来ています。

ひろしとピョン吉

『ひろし』は中学2年生、毎日『ピョン吉』が張り付いたシャツを着て登校しています。ほぼ、一心同体の状態なので、大嫌いなヘビに遭遇したときなど『ピョン吉』は『ひろし』ごと跳ねていくのです。

そして、意見が割れては大ケンカになり、『ひろし』が『ピョン吉』を脱ぎ、地面に叩きつけるシーンが頻繁に描かれていました。殴り合いも派手で、拳の『ひろし』に対して『ピョン吉』は噛み付いて応戦していました。このケンカのシーンは「兄弟げんか」のように表現されています。

本来は仲がよく、洗濯されたときなどは、庭の物干し竿に干された『ピョン吉』と『ひろし』が向かい合って、立ち話している光景も多々ありました。

昭和の下町に繰り広げられる人間模様

このアニメの中では、昭和の温かい人間関係が描かれています。寿司が大好物のひろしとピョン吉は、近所の寿司屋「宝寿司」に勤める『梅さん』に奢ってもらったりします。

また、この梅さんは、ひろしの学校の先生『ヨシコ先生』が大好き。同じく、ヨシコ先生に恋している『南先生』とライバルなので、顔を合わせるたびに揉め事になる様子がコミカルに描かれています。みんなが顔見知りで、必ず繋がっている、そんな温かさがあるのです。

ドラマを通じて『ピョン吉』のTシャツが人気に

1993年に放送され大ヒットになったドラマ『ひとつ屋根の下』で、主人公を演じる"江口洋介"が劇中で『ピョン吉』の描かれたTシャツを着ており、それが一般でも売り出され、人気となりました。

また2010年にはユニクロから、コラボ商品としてピョン吉Tシャツが販売され、オンライン予約開始と同時に売り切れるなどの人気商品でした。

このように『ど根性ガエル』は今も人々から愛されています。それには昭和のよき時代にあった、人と人との温かさが心に残っているからなのです。遠慮なく素直に気持ちをぶつけ合える、そんな安心感が『ど根性ガエル』にはあったのです。