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りぼんの騎士から始まりました

りぼんの騎士から始まりました少女マンガは以前からあったのに、アニメの主人公は男の子のものばかり。「男尊女卑」の思想が根強かったためなのか、女子が主役のアニメはなかなか登場しませんでした。そんなアニメ界を変えたのも、手塚治虫。「少女クラブ」に連載された「リボンの騎士」は、ストーリーものの少女マンガの草分けです。

リボンの騎士以降、「魔法使いサリー」「アタックNO.1」「サインはV」「秘密のアッコちゃん」「魔法のマコちゃん」「ふしぎなメルモ」と、女の子ものが登場します。いずれの作品においても、主人公は女の子らしい活躍の仕方をしており、可愛らしさの中に強さを備えていました。

女子が腕力の強さで勝負するという設定は作りにくいので、「魔法」のようなツールを使うことで主役にしたのかもしれません。作者が男性の作品が多かったこととも関係あるでしょう。

流行り始めた時代は、アメリカのウーマンリブの影響を受け始めた頃と重なります。マンガ界での「女主人公」の活躍は、女子の自立にも影響を与えていたのではないでしょうか。時代背景も考えながら観ると、一味違った楽しみ方もできて面白いでしょう。

リボンの騎士は、男の子?女の子?

主人公のサファイヤは王国の王子。王子といっても、男の子か女の子かわかりません。両方の心を持っているという設定です。アニメでは、「男子しか後継になれない」という国の法律があるため、本当は女の子なのに、男子のフリをするという設定となっています。

現代のように、「ゲイ」が一般的ではなかった時代に、男女が曖昧な人格を主人公においたという点で画期的な作品です。手塚作品の幅の広さを象徴するようなマンガです。

魔法使いサリー

少女マンガですが、原作は横山光輝。魔法使いを主人公にするマンガの先駆けです。アメリカのドラマ「奥様は魔女」よりも後の作品ですので、影響を受けた可能性もあります。主人公サリーは、魔法の国の王様の娘。地上におりて生活し、さまざまな問題を魔法で解決します。

男勝りの親友「よし子ちゃん」や、その弟の三つ子たちとのドタバタが楽しいです。これ以降、「魔法もの」が流行り、女の子が魔法や不思議な力を使って活躍するマンガ、アニメが続々と登場します。

手塚治虫が元祖となって始まった「主人公は女の子」というマンガは、女子の自立や権利意識を育てる役割も果たしていたのでしょう。時代の変化を見るという意味でも、興味深い作品です。ぜひ、女の子のマンガも読んでみてください。

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