Category : 70年代には新しいタイプも登場

伝説のホビー誌「コロコロコミック」は今も健在

いつの時代も子どもはおもちゃが大好きです。そのおもちゃを、単なるおもちゃではなく"ホビー"という枠組みで取り上げて、数々のタイアップ・ホビーマンガを連載していた「コロコロコミック」は、子ども心をしっかりと捉えて離さない雑誌となりました。

ホビーといっても様々ですが、この路線が始まった1970年代中盤には釣りをテーマとした桜多吾作「釣りバカ大将」、ファミコン以前のゲームを取り上げたすがやみつる「ゲームセンターあらし」などが人気に。まだ特定のおもちゃを買わせるタイアップ路線ではなく、子どもに人気の娯楽をテーマにしていただけですし、雑誌的にもメインは藤子不二雄「ドラえもん」などで一般的な幼年誌という体裁でした。

ホビーとのタイアップ路線でブームを生み出す

しかし「ゲームセンターあらし」がアニメ化されるほどの大ヒットを記録すると、続いてゲームを取り上げたあさいもとゆき「ファミコンロッキー」も続いてヒット。このあたりから、ラジコン、チョロQ、ビックリマンシールなどをマンガに取り入れ、明確にタイアップ作品路線へと進みます。子どもたちはコロコロで描かれたおもちゃを欲しがり、そして作品と同様に友人とバトルを楽しんだのです。

1987年から連載された徳田ザウルス「ダッシュ!四駆郎」も、そうしたホビー路線の作品です。ミニ四駆自体は既に発売されじわじわと人気になっていましたが、この作品をきっかけに大ブレイクし、第一次ミニ四駆ブームを迎えます。マンガ自体もヒットしアニメ化もされましたが、このアニメが終了するとミニ四駆ブーム自体も急遽終焉してしまうなど、大きな影響力を持っていました。

こしたてつひろが起こしたふたつのブーム

このミニ四駆が第二次ブームを迎えるのは、1994年。新しいバージョンのミニ四駆リリースに合わせ、コロコロコミックでは新ミニ四駆を題材にしたこしたてつひろ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」が連載開始に。こちらも作品はヒットしアニメ化、ゲーム化を果たし、ミニ四駆も再び大ブームを迎えたのでした。

作者のこしたは、こうしたコロコロ作品でホビーブームを起こすのは、なんと二度目です。1989年に連載した「炎の闘球児 ドッジ弾平」で競技化されたドッジボール作品を描いたところ、全国統一ルールとともにドッジボールブームが到来し、小学校ではドッジボール部が次々と設立され、全国大会も開かれ、といった展開に。とくに作品準拠のルールで行われる場合は「スーパードッジ」と呼ばれるなど、ドッジボールというスポーツ自体に新ジャンルを作ってしまうほどでした。

なんと"大人向けのコロコロ"も爆誕!

こうした数多くのブームを巻き起こしてきたコロコロですが、幼年誌だけに成長とともにいつしか卒業し、読まなくなってしまうものです。しかし子どもの頃の強烈な記憶を持つ大人が大勢いたことから、"大人になったかつての読者"をターゲットにした新雑誌「コロコロアニキ」が2014年に創刊されました。内容は、かつてのヒット作の読み切り続編などの他、長期連載された人気作品であるMoo.念平「あまいぞ!男吾」曽山一寿「でんぢゃらすじーさん邪」が連載されたことも話題となっています。

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