TOP ▷▷ 科学者を育てたSFアニメ ▷▷ 時間を30秒止めたら何ができるか妄想してしまったものです

時間を30秒止めたら何ができるか妄想してしまったものです

時間を30秒止めたら何ができるか妄想してしまったものです1961年にソビエト連邦のボストーク1号が、世界で初めて有人宇宙飛行に成功しました。これを機にアメリカとソビエトとの間で宇宙開発競争が始まり、1969年のアポロ月面着陸に至ります。60年代は世界の関心が宇宙や時空、相対性理論に向き始めた時代で、日本のマンガもその影響を受けました。宇宙・時空物のアニメは未知の世界への期待とあこがれを感じさせるものです。ぜひ、もう一度観てみてください。

63年に手塚治虫作の「銀河少年隊」が放送開始。人形劇+アニメという珍しい番組です。65年には、「スーパージェッター」「宇宙パトロールホッパ」「宇宙人ピピ」「宇宙少年ソラン」「宇宙エース」「遊星少年パピイ」と立て続けに宇宙・時空ものアニメが放送されます。

マンガを原作としていない、テレビ局のオリジナルものがほとんどです。既に日本のアニメが海外輸出されるようになり、権利関係のトラブルも生じていました。テレビ局はオリジナル作品によって著作権問題を回避しようとした背景もあります。

時空を超えてやってきた ~スーパージェッター~

時空物のアニメの中でも傑作でしょう。30世紀の警官であるジェッターが悪人を追う過程でタイムスリップして現代に来てしまうという設定です。「流星号」というマッハ15で飛ぶ乗り物は、主人公の呼び声に応じてすぐ飛んできます。「マッハ」(音速)という言葉が知られていない時代でしたので、斬新に響きました。

また、「タイムストッパー」という腕時計型の装置を使うと、30秒間だけ時間を止めることができます。これも画期的なアイデアで、子供たちに「時間とは何だ?」という哲学的な疑問を抱かせるアイテムでした。「この装置があれば、あんなことやこんなことができる」とエッチな空想を思い描いた子供もいたはずです。

一番素晴らしかったのは、1000年の時を超えるという発想で、子供たちに未来は永遠に続くと思わせたことです。この先にはどんな未来があるのかと、誰もが想像をふくらませ謎に挑戦しました。

スーパージェッター」は、CSのTBSチャンネルで時々再放送されています。

「宇宙少年ソラン」「宇宙エース」「遊星少年パピイ」などはいずれも、宇宙人が地球にやってくるというストーリーです。地球を征服しようとする悪人としてではなく、地球人の仲間として描かれています。

宇宙・時空物のアニメは、科学の進歩を信じ、宇宙に夢を馳せた時代の象徴です。アトムによって国際的に評価され始めた時期の、日本のアニメの代表作をぜひ再度観てみましょう。