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ガンダム待望の続編は人の魂で作られた

人の魂 『機動戦士ガンダム』の放送は、日本のアニメ業界に大きな影響を与えました。人気が出たことで当然シリーズ化されることになり、そのDNAは現代にまで受け継がれています。アラフィフにとって思い出深いのはやはり初代ですが、その続編も忘れられないのではないでしょうか?

初代ガンダムに次ぐシリーズ2作目とは、『機動戦士Zガンダム』です。続編ということで放送前から大きく注目されましたが、放送後も大きな話題を呼びました。アラフィフ世代の中にはZのほうが好きという人もいますので、初代と見比べてみるのも良いでしょう。

初代から7年後の設定だったZガンダムの世界

Zガンダムは初代とつながりがないわけでなく、むしろ密接に関係しているといえます。というのも、初代ガンダムの戦争終結から7年後という舞台設定となっており、前作を見ているほうがより一層楽しめるのです。

前回の登場人物も多く出演しており、初代ガンダムでは主人公だったアムロも途中から出ますし、そしてそのライバルだったシャアが味方として最初から登場するなど、話題性は抜群でした。もちろん話題のためだけでなく、その設定にもきちんとした理由があってこそでした。

新たな主人公であるカミーユを始め、Zからの登場人物も魅力的なキャラクターが多く、ロボット以外にも見応えがあったアニメでしたね。

より近代的になったメカニックデザイン

ガンダムシリーズの魅力といえば、やはりモビルスーツと呼ばれるロボットたちの戦いですね。Zガンダムでもそれらは健在であり、初代ガンダムに比べるとより近代的なデザインの機体が多かったでしょう。

タイトルにもなっている主人公機のZガンダムは、なんと変形機能つきのモビルスーツでした。人型から状況に応じて飛行機型に可変するという、それまでのガンダムであれば考えられなかった姿を見せたのです。

「可変となるとやや現実離れではないか?」とリアル志向の人からは疑問も湧き上がっていましたが、それでもガンダムが作り上げたリアルロボットジャンルに相反することはなく、その後のガンダムシリーズに可変機というバリエーションを残したのです。

リアリティだけでなく人の魂にも訴えかけた物語

また、モビルスーツ以外にも注目したいのが、主人公であるカミーユの成長、そして人の魂を力とする展開です。カミーユは大変気性が荒いタイプであり、当初こそは単なる憤りから戦っていた部分もあったのですが、彼は人の生き死にに非常に敏感でした。

最終的にカミーユは、ニュータイプと呼ばれる新人類として覚醒することで、死んでいった人たちの力を集めて宿敵を撃破します。こうして書くと、なんだかガンダムっぽくないし、リアリティに欠ける展開だと思うかもしれません。

ですが、初代ガンダムから続くニュータイプの概念に一定の答えを示し、それを現実にあり得そうな理論で説明しつつも、ファンタジー要素的な領域の演出を盛り込んだ展開はインパクトが強いものでした。

リアルロボットというジャンルで何から何までリアル要素が重んじられそうに見えて、Zガンダムというのは人の魂こそが一番の力というメッセージも含まれていたのです。

初代ガンダムとは違った魅力をいくつも内包したZガンダム、アラフィフならば初代とセットで見てみたいくらい魅力的な作品でしょう。