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中高年の恋愛を描き続ける「黄昏流星群」

黄昏流星群 1960年代に起こった劇画ブームにより、1970年代には「マンガは子どもが読むもの」という印象は薄れていました。そんな時代である1974年にデビューを飾ったのが、弘兼憲史です。「課長島耕作」の大ヒットで知られる弘兼ですが、他にも代表作として「黄昏流星群」があります。

熟年層の恋愛をメインテーマとする異色作

「島耕作」シリーズでは多くの女性と関係を持つ主人公・島が描かれますが、主題としてはビジネスマンガであり、セックスがメインではありません。しかし「黄昏流星群」は、中高年の恋愛がメインテーマとなっており、様々な形の「熟年の恋愛」が描かれます。そこには当然ながら、セックスや結婚、離婚、老後の問題など重いテーマも盛り込まれていました。

劇画ブーム以降、いわゆるエロ漫画の世界でも「3流劇画エロ」と呼ばれる劇画タッチのエロ漫画がありましたが、そこで描かれるのは中高年というワケではありません。絵柄がリアルであっても、登場人物たちは大抵が若者です。しかし「黄昏流星群」は、エロ劇画誌ではなく一般誌(「ビッグコミックオリジナル」小学館)で連載され、大きな注目を集めました。いくら青年誌とはいえ、セックスを含む恋愛を中心とした作品は殆どなく、また主人公たちが熟年期を迎えた年齢層であることも異色だったのです。

ハッピーエンドとは限らない大人の恋愛劇

「黄昏流星群」は最短で2話からなる短編作品集となっており、各エピソードで描かれた主人公たちも様々事情を抱えていました。島耕作のように成功を収めているビジネスマンもいれば、アルバイトで生活をつなぐ貧困層も、倦怠期を迎えた夫婦の浮気話も、婚期を逃した場末のホステスも登場します。描かれる内容も、純愛から略奪愛、性欲のみの関係と幅広く、また必ずしもハッピーエンドを迎えるとも限りません。

中高年のセックス事情にドラマあり

メインテーマとして大人の恋愛が描かれる以上、そこには当然セックスにまつわるエピソードも登場します。そして登場人物たちが熟年である以上、健康問題だって盛り込まれます。60代や70代のキャラクターも登場する作品ですから、中にはEDに悩むキャラクターだって登場しました。マンガの中なら「勃たない」ことは、物語を構成する一要素にすぎませんし、短編作品なので「EDを治療しセックスに成功」といった先の話まで描かれることもありません。しかしこの作品の読者層であれば、EDは日常生活と直結する問題であり、治療すべき重大な問題です。

「黄昏流星群」は1995年に連載開始、2016年現在でも連載が続く長期連載作品です。これは「中高年の恋愛」が、20年経っても描ききれず、長く興味を引くテーマであることの証拠でもあります。登場人物たちと同年齢である読者にとってもまた、セックスやEDの問題は重要な関心事でしょう。もしそのような問題を抱えているのであれば、ひとりで悩まずにパートナーとも相談のうえ、専門クリニックで治療を行ってみてはいかがでしょうか?